プログラミング学習で使用するパソコンにグラフィック性能は重要か

プログラミング学習で必要だと思うパソコンのスペックについては「プログラミング学習に必要なパソコンのスペックを解説」で解説しました。「どのレベルのパソコンを購入すればいいんだろう?」と迷っている人は、まずはコチラの記事からおさらいしましょう。

で、当記事における本題は「C#を学ぶのにグラフィック性能が必要か?」という内容です。グラフィック性能もスペックのうちに入るのですが、グラフィック性能については単純にスペックだけでは語れないので切り離して記事を作成しました。

結論から言うと「場合による」なのですが、プログラミング用途に限って言えばグラフィック性能を気にする必要はありません。グラフィック性能に関する基礎的な部分から、プログラミングでのグラフィック性能の必要性、そしてグラフィック性能が必要な人について深堀していきます。

グラフィック性能とは

そもそも「グラフィック性能が高い」というのはどういうことなのかを解説します。パソコンにおける「グラフィック性能」の定義にはGPUと呼ばれるチップの性能を考える必要があります。

プログラミング学習に必要なパソコンのスペックを解説」でCPUと呼ばれる、パソコンの頭脳に該当するチップがあるという説明をしていますが、CPUには基本的に内蔵GPUが付属していることがほとんどです。グラフィックをサポートするチップがちゃんとついているんですね。

とはいえ内蔵 GPU は、ゲームといった負荷の高い処理には適していません。こういう場合に登場するのが独立した GPU チップになります。NVIDIA や GFORCE といった単語を目にしたことがあるかもしれません。チップにも性能差がありますが、CPU とは別に GPU のチップを別々に組み込んだパソコンのほうがグラフィック性能が高いということになります。

年々内臓 CPU の性能も上がっていることは間違いないのですが、それでも PC で遊ぶようなゲームには追い切れていません。画質を思いっきり下げれば遊べるのかもしれませんが、それでは面白くないですもんね。もちろん、画像編集のレンダリングといった処理でも内臓 GPU のほうが時間もかかります。

グラフィック性能の必要性

プログラミング学習用のパソコンを購入しようと考えている人には「せっかくだから、グラフィック性能が高いパソコンを購入しよう」ということもあるかもしれません。確かにグラフィック性能が高いほうが様々な用途に対応できるメリットはあります。

とはいえ、プログラミング学習の用途に絞って考えると、プログラミングの技術的な部分に限っていえば「グラフィック性能は不要」となります。というのも、プログラミングの根本はあくまで計算処理であるためです。

「グラフィック性能の必要性」という部分のみ切り出すと、プログラミング学習にはグラフィック性能は全く必要ありません。グラフィック性能が必要であるのはゲーム開発くらいだと思います。というわけで、結論からいうとグラフィック性能が必要か?に対する回答は「不要」となります。

グラフィック性能が必要な人

グラフィック性能を考えてパソコンを購入すべき人はこんな人です。主にプログラミング学習よりもプライベートな用途で考えたほうがよいでしょう。

  • 写真が趣味で画像のレタッチなどをする人
  • 趣味で動画撮影・編集をしてみたい人
  • Steamなどでパソコンゲームをしたい人

上記に当てはまる人はグラフィック性能が高いパソコンを購入しておいたほうが将来のためになると思います。プログラミング学習でグラフィック性能が必要となる場面はほとんどなく、あるとしたら「ゲーム開発」をする時くらいです。

当ブログでメインに扱っているプログラミング言語「C#」でもゲームは作れるので、ゲーム開発に興味があるならグラフィック性能が高いパソコンを購入しておくのも良い手です。ゲーミングPCは全体的に高スペックでありながら、割と安価で購入できるので「これからパソコンを購入する」という人はゲーミングPCを購入しておけば後悔がないと思います。

結論:グラフィック性能を重要視する必要はない

結論を最後に申し上げると、プログラミング学習ではグラフィック性能を考える必要はありません。なのでプライベートでの使用用途からグラフィック性能の要・不要を考えればいいと思います。ただしゲーミングPCはスペックに対してコストパフォーマンスは良いです。

注意事項はハードなゲームを楽しみたい人は「ノートPC」ではなく「デスクトップPC」を購入するほうが後悔が少ない、ということです。

ノートPCはスペースに限りがあり冷却が間に合わないため、ガンガン熱を発するような高性能な GPU を詰めません。ゲームもガンガン楽しみたい人はデスクトップPCに加えて、持ち運びに適した「Surface Laptop Go」などの軽量なノートパソコンとの2台体制というのもありかなと思います。